秋から冬のしっとりツヤ肌作り 〜角質層を整えよう〜

キメの細かいお肌は、見た目が美しく艶やかで、メイクのノリがよく、若々しく健康的な印象を与えます。また、お肌のバリア機能も高いため、乾燥や肌荒れを防ぐことができます。お肌のキメのポイントになるのが「角質層」です。

角質細胞は、肌のターンオーバーが正常にはたらくことでつくられます（理想は28日周期）。ターンオーバーが乱れると、角質層が薄くなって肌が敏感になったり、逆に角質層が厚くなって、くすみやニキビの原因になったりします。

角質層は「細胞間脂質」といわれるセラミドを主成分とした保湿因子が、角質細胞の接着剤の役割となり層を成しています。また、角質細胞内には天然保湿因子、角質層の表面には皮脂膜がそれぞれ保湿因子として存在します。これらの3種の保湿因子があることで、角質層が整い、キメの細かさにもつながっています。

冬の空気はとても乾燥している上に、暖房によって室内の湿度は冷蔵庫以下といわれるほど砂漠化しています。乾燥すれば、角質層の保湿因子も奪われてしまい、角質層の乱れにつながってキメが粗い肌へと変化してしまいます。

角質層の水分や保湿成分を補うために、肌の保湿因子に近い天然成分でつくられたスキンケア商品を選び、美容液や化粧水などを増量して角質層にたっぷりと浸透させてください。コットンを使ってのパッティングやシートマスクなど、ひと手間掛けることで更に角質層の保湿力をアップさせてくれます。

乾燥を防ぐためには、不足しがちな皮脂膜を補う役割として、保湿クリームをプラスすることもオススメです。特に、乾燥しやすい目や口のまわりを中心に、丁寧に塗りこんでください。さらにファンデーションで角質をサポートすることも大切です。

冬は寒さで血行不良となり、肌のターンオーバーが乱れがちです。入浴で身体を温め、保温効果のある下着を着用するなど、身体を冷えから守る対策も効果的です。

今月はここまで！最後まで読んでいただき、ありがとうございました。12月は忘年会、クリスマス、カウントダウンなど、イベントが盛り沢山な月です。きめ細かなしっとりツヤ肌が、あなたをより一層輝かせてくれることでしょう。

さて、今年も1年間「教えて西川先生」をご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。2025年が皆様にとってさらに輝く年となることを願って、今年のコラムを締めくくらせていただきます。
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